【サントリー山崎蒸留所】工場見学ツアーの予約~見学までの流れと実際に行ってみた感想

ウイスキー

「ウイスキーがお好きでしょ♪」

こんにちは。
ウイスキーにハマって晩酌がやめられない、「リョウ」と申します。

毎晩どのウイスキーを飲むか決める瞬間が、一番の楽しみです!

さて、ウイスキー好きなら絶対に行ってみたいツアー、それはウイスキー蒸留所の工場見学ツアーですよね。

というわけで、行ってきました!
憧れの地「サントリー山崎蒸留所」に!!

トップにある写真のように、天候にも恵まれ、まさに工場見学日和(^w^)b

ちなみに山崎蒸留所の見学ツアーには「無料」と「有料」がありますが、今回は有料ツアーに参加してきました。
今回はそんな工場見学ツアーをレポートしちゃいます!

それでは、まいりますっっ!

サントリー山崎蒸留所「工場見学ツアー」予約方法

冒頭でもお伝えしたように、見学ツアーには「無料」と「有料」のツアーがあります。

無料見学ツアーの場合、山崎ウイスキー館内の展示やショップ、有料テイスティングカウンターを楽しむことができます。
スタッフさんによる案内はありませんので、自分のペースで館内を見学していきます。
休館日は年末年始と工場休業日のみで、ほぼ毎日受付けていますよ。

ただし、無料のツアーの場合でも予約は必要ですので、ご注意くださいね。
予約は3ヵ月前から受付けていますが、土日は埋まりやすいので早めに予約することをオススメします!

今回私が参加した有料見学ツアーの場合、上記に加えて工場内の製造工程の見学や「山崎」の試飲を楽しむことができます。
スタッフさんによる丁寧な解説もあるので、初めて行く人はぜひ有料ツアーをオススメします!

もちろん有料のツアーも予約は必要なのですが、これがすぐに埋まっちゃうんです・・・。
とっても魅力的なツアーなので、すごく人気なんですね・・・。
3ヵ月ごとに予約が始まるので、予約が始まったタイミングですぐにオンライン予約しちゃいましょう!

予約は以下の「サントリー山崎蒸留所」公式サイトからできます。


(出典:見学コース一覧|サントリー 山崎蒸溜所)

ちなみに、有料見学ツアーの値段は、なんと1,000円!
丁寧な解説がついて、テイスティングまでできてこの値段、かなりお得だと思います!!



「サントリー山崎蒸留所」までの道のり

いよいよ見学ツアー当日。
まずは「サントリー山崎蒸留所」までの道のりをチェックしましょう。

サントリー山崎蒸留所はJR山崎駅、もしくは阪急大山崎駅から徒歩10分ほどのところにあります。
京都からも大阪からも行きやすい場所ですね!

駅からの道のりはこちら。

駅を背に左方向に向かっていくと道すがらに案内版があるので、迷うことなくたどり着けますよ(^w^)b
線路を渡ったら到着です。

かっこいい外観はこちら。

「サントリー山崎蒸留所」工場見学レポート

さて、いよいよ工場見学ツアーをレポートします!

まずは受付を済ませて、集合場所へGO!

サントリー山崎蒸留所に到着したら、まずは受付に行きます。
予約名を伝えて、費用(1人1,000円)を支払ったら、入館証を受け取ります。
入館証が無いと中に入れないので、最後までちゃんと首から下げておきましょう。

受付を済ませたら、集合場所に向かいます。
集合場所は「山崎ウイスキー館」という、こちらの建物の2階。

入口が素敵すぎて、建物に入る前からテンション上がってたくさん写真を撮っちゃいました♪

記念撮影が済んだところで、2階の集合場所に向かいます。

2階に到着すると、すでに今回のツアー参加者の方々がスタンバイ中。
海外の方もたくさん参加していて、ジャパニーズウイスキーの人気っぷりをあらためて実感しました!

見学ツアーは、この2階からスタート。
サントリーのスタッフさんがアテンドしてくれます。

シングルモルトウイスキーとは?

「みなさん、シングルモルトとはどんなウイスキーか知っていますか?」

スタッフさんが参加者にそう質問しつつ、「シングルモルト」の意味を丁寧に説明してくれました。

シングルモルトの「シングル」とは、単一の蒸留所で造られたウイスキーのことで、「モルト」とは、大麦麦芽という意味です。
大麦麦芽のみを使用したウイスキーを「モルトウイスキー」といいます。

つまり「シングルモルト」とは、単一の蒸留所で造られたモルトウイスキーのことを指します。

「山崎」はシングルモルトウイスキーですが、ほかにシングルモルトウイスキーの有名どころだと「グレンフィディック」や「マッカラン」などがあります。



なぜサントリーの創業者「鳥井信治郎」氏は山崎という地を選んだのか?

続いては、サントリーのウイスキー、そしてジャパニーズウイスキーの歴史について学びます。

サントリー公式サイトに、サントリーの創業者である「鳥井信治郎」氏の想いが掲載されていたので、引用させていただきます。

サントリーの創業者 鳥井信治郎は、「日本人の繊細な味覚にあった、 日本のウイスキーをつくりたい」という熱い想いを持ち、ウイスキーづくりを決意しました。
その決意が、当時、誰も手をつけなかった本格的な国産ウイスキーづくりという難事業に向かわせました。
周囲の反対を説き伏せ、ウイスキーづくりに乗り出したこの男の大胆な挑戦から、サントリーウイスキー、そしてジャパニーズウイスキーの歴史は幕を開けます。

(引用元:山崎蒸溜所のこだわり サントリー山崎蒸溜所)

なぜ、鳥井信治郎氏は「山崎」という地を選んだのか。
それは、山崎の水です。

山崎には、日本名水百選にも選ばれている「離宮の水」が今でも湧き出ています。
この離宮の水は、茶会などにも利用されるほどだとか・・・。

そんな山崎の名水は、硬度は約90で、味わいは柔らかく、ほんのり甘さも感じるられるそうです。

また、山崎の魅力は自然環境の良さもあります。
桂川と宇治川、木津川という温度の違う3つの川が合流して立ち上がる霧が、よりよい環境を作り出しているそうです。

この山崎の地は、ウイスキーにとって理想的な場所というわけなんですね!

ウイスキー作りの流れ

ウイスキーが上記の写真の模型のように樽に貯蔵されるまでに、「仕込」「発酵」「蒸留」という工程があります。

山崎の原料は「二条大麦」です。

二条大麦は、ビールの原料でもあります。
上から穂を見てみると2列についているので、二条大麦といいます。
ちなみに、普段わたしたちが飲んでいる麦茶は六条大麦で、六条大麦の場合は穂が6列についています。

ウイスキー造りの工程をざっくり学んだところで、いよいよ工場内に行き、実際の工程を見学します!

いよいよ工場内へ!

工場内に移動するため、いったん外に出ると、操業当初の蒸留窯と偉大なる2人の銅像がありました。

以下の写真の座っている方が、サントリーの創業者「鳥井信治郎」氏で、お隣りの眼鏡の方が、「山崎」を誕生させた「佐治敬三」氏です。

この2人がいなかったら、わたしたちは「山崎」というウイスキーに出会えなかったわけで、本当に偉大な方々の銅像を見ることができて、感激しました。

そんな2人の銅像を横目に、いよいよ実際にウイスキーが造られている工場に到着しました。
まずは「仕込・蒸留室」から見学です。

【ステップ1】仕込・蒸留室

仕込・蒸留室に入ると、さっそくウイスキーの香りを感じられました。

仕込槽に使っている水の温度は約60℃なので、室内は若干暑いです。

仕込槽

仕込槽の中が見れるようになっているので、アップで写真を撮ってみましたが・・・
うまく写せませんでした(>w<;)

そして、こちらが発酵槽です。

発酵槽

発酵槽の上部しか写っていませんが、実はこの槽、高さが4.5メートルもあるそうですよ。

木の桶は温度管理が難しいため、使っている蒸溜所は少ないそうです。
温度管理が難しいにも関わらず山崎蒸留所で木の桶を使っている理由は、木に空気中のいい乳酸菌が住み着くので、ウイスキーが個性的な味わいになるからです。

ちなみに、この時点ではまだアルコール度数は7%程度だそうです。
このあとの蒸留工程で、いっきに7%から70%まで度数を上げるんですよ!



【ステップ2】蒸留室

続いて、蒸留室を見学します。

あ、暑い・・・。

と思っていたら「今日はまだ涼しい方なんですよ」とスタッフさんが言っていて、ちょっとビックリしました。
山崎蒸留所には蒸留窯は全部で16機あり、この室内には12機あります。
今日は12機全部が動いているわけではないので、少し涼しいそうですが、全部動いていると、なんと50度ぐらいまで室温が上がるそうです・・・!

蒸留窯を見ていると、窯の形が異なることに気が付きます。
窯の形によって、できるウイスキー原酒の味わいが違ってくるそうですよ。
その味わいが違う原酒をうまく合わせて、美味しいウイスキーができるという訳なんですね♪

蒸留窯から抽出したての、熟成前の透明なウイスキーのことを「ニューポット」と言います。
下記の写真の透明な液体が、抽出したてのニューポットです。

この状態までは5日程度でできるそうです。
そのあとの熟成期間を経て、木の成分が溶け込んで琥珀色へと変化していくという訳なんです。

先ほどもお伝えしたように、この時点でのアルコール度数は70%程度です。

このニューポット、飲んでみたいという人もいますよね?
飲めるんです。
集合場所の建物内にある「テイスティングカウンター」で、1杯100円(2018年10月時点)で試飲できるので、勇気ある人は挑戦してみてください!

お次は貯蔵庫に向かいます。
蒸留室から貯蔵庫に向かう廊下が、これまた素敵だったので紹介させてください。

この壁にある木のアート。
これは、もう使わなくなった樽から出来ているそうです。
オシャレですよね♪

【ステップ3】貯蔵庫

廊下の先に、貯蔵庫の入口が見えてきました。

おじゃましまーす!

おぉぉぉぉ!
きれいに並んだ樽、圧巻ですね!!

これを見て、テンション上がらない人はいないですよね!

思わず深呼吸をすると、スタッフさんが「貯蔵庫は森林浴と同じ効果があるという研究結果があるんですよ」と教えてくださいました。
どおりで、空気が良いと思いました♪

この貯蔵庫は、あえて温度管理をしておらず、山崎の気候がそのまま反映されているそうです。
山崎の名水だけでなく、貯蔵庫でも山崎の気候を活かしているなんて、山崎最強ですね(笑)

貯蔵中には、樽の中から少しずつウイスキーが減っていきます。

この現象を「蒸散」といって、年間だいたい2~3%減っていくそうです。
ウイスキーの本場スコットランドでは天使のわけまえと言われているそうですよ。

貯蔵する樽は、色々な種類があります。
以下の写真の右から3つめの大きい樽は「パンチョン樽」と言います。

パンチョンとはずんぐりむっくりという意味だそうです。
山崎蒸留所では、このずんぐりむっくりなパンチョン樽が8割を占めているそうですよ。

それ以外では、アメリカ産のホワイトオークで作られる「バーレル」「ホッグスヘッド」、日本で作られる「ミズナラ樽」、シェリー酒で使われたあとの「シェリー樽」、そしてワインで使われたあとの「ワイン樽」です。

樽によって味わいが変わるそうで、シェリー樽やワイン樽で熟成したウイスキーはフルーティーな味わいになるそうです。

さらに奥に進むと、こんな樽の紹介が・・・。

この樽、サントリー山崎蒸留所の中で一番古い樽で、1924年から貯蔵されているそうです。
なんだか神々しい雰囲気で、オーラを感じますね。

今飲んだら、かなり熟成していてさぞかし美味しいんだろうなー、なんて思っちゃいますね。

でも実は、ウイスキーは「寝かせれば寝かせるほど美味しくなる」とも限らないそうなんです。
ウイスキーには熟成のピークがあって、そのピークを超えると美味しくなくなっちゃうんです(> <)
だから熟成のピークのタイミングで樽から取り出して、商品にする必要があるんですよ。

そんな熟成のピークを確認するプロのことを「ブレンダー」と言います。
ブレンダーは1日に200~300もの樽をテイスティングして、ピークの確認をしているんだそうですよ。

そんなにたくさんの樽をテイスティングしたら、わたしなら酔っぱらって毎日陽気になっちゃいそうです(笑)



【おまけ】工場の外にあるお楽しみスポット

工場を出てすぐに、中庭のような感じで日本庭園が広がっています。

桜の木やもみじがあり、季節によって四季を感じられるスポットだそうです。
これからの季節は紅葉が始まりますね♪

工場から次の試飲会会場に向かう途中には「椎尾神社」の横を通ります。

サントリーのウイスキー「ローヤル12年」の栓の形は、椎尾神社の鳥居かたどっているそうですよ。

外を歩いていても、どことなくウイスキーの香りが漂っている気がします。
そう思いながら進むと、ウイスキーを運ぶトラック発見。

「白州」を運ぶトラックだそうで、よくみると「韮崎」と書いてあります。

このあとはお楽しみ、試飲会場へ向かいます♪

お待ちかねの試飲会で最高のハイボールをいただきました

試飲会会場に着くと、こんな感じで机の上がセッティングされていました。

今回試飲させていただいたのは、ホワイトオーク樽原酒と、ワイン樽原酒と、ブレンド後の商品になった状態の「山崎」

早く飲みたい気持ちを抑えて、しっかり写真に納めます!

それではテイスティングスタートです!

テイスティングは以下のような順番で進めます。

  1. 色を見る
  2. グラスを軽く回す
  3. 香りを試してみる
  4. 加水する(1:1ぐらい)
  5. 口に含んでみる

また、ウイスキーの代表的な香りの表現一覧を見せていただきました。

この表現を参考にし、ひとつひとつ味わっちゃいましょう!
あくまでわたしの感想ですが、香りや味わいを表現してみました。

●ホワイトオーク樽原酒・・・
アルコールの匂いが強いと思ったら、なんとアルコール度数50%とのこと。
ラムレーズンのような香りを感じました。
後味はミルクっぽい優しい甘さがありました。

●ワイン樽原酒・・・
先ほどのホワイトオーク樽原酒よりも色が濃い気がします。
香りはキャラメルっぽい感じで、味わいは少しフルーティーな感じがしました。

●山崎・・・
アルコール度数43%の山崎。
トゲのない繊細なまろやかさです。
原酒をテイスティングした後だから、より差を感じられました。

ちなみに山崎は、どんな飲み方をしても味が崩れないようにブレンディングしているそうで、ロックやハーフロック、ハイボール、水割りなど、色々な楽しみ方があるんですよ。

テイスティングの締めは、最高に美味しいハイボール
下記の作り方に沿って作っていきます。

炭酸水も山崎の天然水でつくられたもの。
贅沢ですね♪

最後にマドラーでタテに1回混ぜたら、完成!!

う、美味い~~~!!

正直、こんな美味しいハイボールを飲んだのは初めてです。
この作り方、しっかり覚えて家でも絶対試します!

楽しかった試飲会が終わり、工場見学を含めて、あっという間の80分でした。
時間を忘れるほど楽しかったです!



最後に

最後は、少しほろ酔い気分でお土産を買ったり、展示エリアを見たりしました。

もっと飲みたい人は、有料のテイスティングカウンターで楽しむこともできます。
テイスティングカウンターの近くには、こんな感じのウイスキー棚も発見!

見ているだけでテンション上がっちゃいますね♪

ちなみに、お土産は何を買ったかというと・・・。
じゃーん!こちら!!

山崎蒸留所シングルモルトウイスキー!

おひとり様1本限りでした!
嫁と行ったので、2本買うことができましたd(^w^)b

今回工場見学をして、ますます「山崎」ファンになっちゃいました。
これからもウイスキーを学び、ウイスキーライフを楽しんでいきたいと思います♪


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